イベントレポート「よりみちブックフェア@金沢文庫」

マルシェやワークショップ、ミニレッスンなど、様々なイベントが行われ、金沢文庫の地域コミュニティ広場として親しまれている「よりみちガーデン」。

2022年12月5日にリニューアルオープンし、さまざまな方の「やってみたい！」を後押しするような、シェアキッチンの機能を備えたまちの拠点として生まれ変わりました。

活動やイベントを主催する人、参加する人。
この地域に住む人、訪れる人。
誰でも気軽に集い、交流する広場、それがよりみちガーデンです。

今回は3月19日（日）金沢”文庫”にちなんで、本をテーマにしたイベント「よりみちブックフェア@金沢文庫」の模様をレポートします。

前日までの雨に洗われ、当日は雲一つなく一層綺麗に晴れました。
おかげ様で沢山の人にお越しいただきました、ありがとうございます！

⚫︎移動本屋ブース

まずは屋外スペースにて、移動本屋さんによる本の販売が行われました。
今回は2つの店舗が立ち並びました。

1店舗目は「道草書店」さん。
神奈川県の西の端、真鶴町からお越しいただきました！

普段は「こども図書館×カフェ×イベントスペース」として活動されています。
エシカルで人が主役の複合的な本屋さんです！

本を選びながら店員さんと会話できる所も移動本屋さんの魅力の１つ！

店舗には経営される中村さんがこだわって選び抜かれた古本がずらり。
全国各地を回った際に中村さんが選書したものたちです。

本棚に小説やエッセイ、自己啓発はもちろん、文豪の全集や絵本、洋書、スケッチ本などなど。
様々な種類の本が見受けられました。

大型書店では味わえない、中村さんらしい優しい雰囲気、つい話しかけたくなるような空気感がありました。

自然豊かな真鶴のまちが、かわいらしいイラストとして描かれたブックカバーも注目です。

▼道草書店
Instagram：michikusa.books

続いては「かがみ書店」さん。
普段はオンラインで販売する、少し変わった書店です。

ご覧の通り、作品のタイトルや著者、本の表紙と全て可愛い手提げ袋によって隠されています。
私達が事前にわかるのは、作品に込められた「メッセージ」だけです。

なんと今回のオフラインでの販売は初めてとのこと！
新しいことを始めたい方の活動拠点としてオープンした「よりみちガーデン」にぴったりですね。

当日は３つの小説をご用意いただきました。

今の自分が必要としているメッセージが込められた小説はどれだろうかと、限られた情報から沢山の妄想が選ぶ際に広がりました。

これまでとは一風変わった本の選び方で、購入して開封するまでのドキドキ感もたまりません。

▼かがみ書店
Instagram：kagami_bookstore

⚫︎金沢の歴史と本

11時からは神奈川県立金沢文庫の学芸員金沢文庫の学芸員、山地純さんに「金沢の歴史と本」をテーマにミニレクチャーをしていただきました。

今回のためにスライドと資料もご用意いただきました。

よりみちガーデンがある泥亀（でいき）や金沢の歴史、金沢文庫に収蔵された本について教えていただきました。

とても楽しそうに語る山地さんの姿が印象的で、なんと１時間ではまだまだ話し足らない様子でした。

金沢区にある京急の５つの駅の歴史を語ることができると、金沢区マスターになれるとのこと。

また、金沢の歴史を知るための本もご用意いただき、ミニレクチャー終了後に楽しませていただきました。

神奈川県立金沢文庫
HP：https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/kanazawa.htm

⚫︎絵本の読み聞かせ会

お昼過ぎから絵本の読み聞かせ会です！
金沢区でご活躍されている、木暮寿子さんと加藤竜男さんに読み聞かせていただきました。

今回は木暮さんに選んでいただいた「まんじゅうこわい」や「よかったねネッド君」などの５つの物語を楽しませていただきました。

かわいらしいイラストや、絵本の物語の面白さに加えて、お二人の声の抑揚や表情、仕草、リズム感などによって、絵本の世界に凄く惹き込まれました。

参加者のみなさんと一緒になって歌や掛け声、同じポーズを取る場面が見られました。
最後の話は木暮さんによる、絵本なし、そらで読み聞かせというすご技も！！！

お子さんだけでなく、大人の皆さんも絵本の魅力を再認識した１つのきっかけになったのではないでしょうか？

⚫︎よりみち読書会

13時30分からは小商いスペースにて読書会を行いました。

今回お持ちいただいた本です。

少し緊張した空気の中で自己紹介から始まりました。
はじめに、それぞれご用意いただいた本のあらすじや手に取ったきっかけ、その本の好きな理由などを語っていただきました。

それからは自由に感想の伝え合いです。

読書会の魅力は「新しい出会い」があることだと感じました。
初めての人、本、言葉との出会いがそこにはあります。

人によって異なるものさしがそれぞれにあることに気づかされます。
また、普段はなかなか語らない本の感想を伝えることによって、考えが言葉になり、思わぬ気づきがありました。

第2回も開催予定ですので、ぜひお気軽にお越しください！

⚫︎べんがら染めワークショップ

屋外スペースでは「手染め香房かを」さんによるべんがら染めのワークショップが開催！

べんがらとは土から取れる染料です。
ブックカバーや図書館への本の持ち運びにぴったりなエコバックを、筆やスーパーボールを用いて染めていきます。

快晴の中行われた染物の体験に子供達も興味津々。

同じべんがら染めの作品でも、染めた人によって異なったカラーやデザインが出来上がります。

子供だけでなく、大人同士、年の離れた者同士でも、一緒にワークをしながら会話を楽しめる所が良いですね！

▼手染め香房かを
Instagram：tezomekobo.kao

 

⚫︎屋内カフェ／キッチンカー

お昼にはコーヒー、ジュース等のドリンク、お食事を提供するキッチンカーに来ていただきました！

屋内スペースには毎度おなじみの「HACHIDORI　COFFEE」さん。
コミュニティマネージャー及びよりみちガーデン運営のサポートとして、よりみちガーデンを共に盛り上げてくれています。

いつも明るい笑顔で気さくに話しかけて下さる八木さんがお出迎えです。

オーガニックエスプレッソコーヒーを中心に販売しておりますが、自家製のレモネードもお勧めです！

爽やかな酸味のあるレモンと漬けられたショウガが相性バッチリです。
良く晴れたこの日にピッタリのドリンクでした！

▼HACHIDORI　COFFEE
Instagram：hachidori.coffee

屋外スペースにて、本格石窯、500℃で焼き上げるナポリピッツァとカルツォーネのキッチンカー「Kitchen293」さんにもきていただきました。
ご注文を受けてから調理してもらえるので、焼きたてのやわらかいもちもちの生地を味わえます。

鮮やかなオレンジ色の車体と帽子、マスクが可愛らしいですね。

マルゲリータとジェノベーゼをいただきました！
マルゲリータはのびるチーズとほどよい酸味のあるトマトソースを一緒に食べるとすごく美味しいですね。
鮮やかな緑色のバジルソースが目を引くジェノベーゼは、香り豊かでイタリアンを味わえます。

▼Kitchen293
Instagram：kitchen.293

続いては、神奈川•東京を転々とする、たこ焼きの「壺屋」さん。 毎週九州から空輸で取り寄せる特大絶品タコを用いています。

今回いただいたチーズたこ焼きは、大きなタコと2種類のチーズ、あつあつとろーりで相性抜群です。
食べやすい大きさの、外のふんわりとした生地で美味しくいただきました。

開店前からお待ちいただき、たこ焼きをご購入されたお客様の姿も！
街で「壺屋」を見かけたらぜひ！

▼壺屋
Twitter：@Light_a_Lamp123

最後に屋外スペースの紹介をいたします。
人工芝のフリースペースをご用意いたしました。

「よりみち」の可愛い文字が描かれたボックス型のベンチが大人気。

通常の椅子として利用して物思いにふけったり。
ベンチを動かして中に入ったり、高く積み上げたり。
皆さん思うがまま、自由気ままに過ごしていました。

盛りだくさんのコンテンツとなった今回のイベント「よりみちブックフェア@金沢文庫」。
いかがだったでしょうか？

少しでも「気になったよ！」という方はぜひ「よりみちガーデン」へ足を運んでみてください！

 

◎お問い合わせ
yorimichi_x3c@keikyu-group.jp