よりみちガーデンとは?

かなざわ探訪

ベーグルとマフィン

2021.03.01

思い出の味を地元で提供したい。ベーグルとマフィンの専門店「Oven」のこだわり

Oven

金沢区寺前

金沢八幡神社の前にあるベーグルとマフィンの専門店「Oven」。ご夫婦で営む同店には、毎日オーブンで焼き上げるベーグルとマフィンが並びます。

地元・金沢文庫にて、夫婦で新しく店をオープン

「もともと飲食店をやっていたことから、イチから金沢文庫で新しくお店をやろうということになり、そのときに最初に思い浮かんだのがベーグルだったんです」

結婚当初から夫婦で店を持つことが夢で、子育てが落ち着いたら挑戦しようと考えていたそう。奥さんの地元である金沢文庫は海や山に囲まれ、子育てしやすい環境だったのもふたりにとって魅力の一つでした。長い準備期間を経て、金沢区寺前にOvenをオープンさせました。

メニューを考える際、ご夫婦が海外に滞在していたときに食べたベーグルが頭に浮かんだそう。今でこそ日本でも気軽にベーグルが食べられるようになりましたが、ベーグルは当時、かなり珍しかったのだとか。現地で初めて食べたベーグルの味が忘れられず、お店を開くにあたってベーグルを看板メニューの一つにしました。

とはいえ、ベーグルを食べたことのないお客さんにその魅力を伝えるのは難しい部分もありました。「硬いだけのパン」というイメージがあったため、Ovenでは日本人が好むようなベーグルを作るために研究を重ね、現在のかたちに辿りつきました。

毎日の食卓に並ぶベーグルとマフィンを届けたい

Ovenが目指すのは、「毎日の食卓に並ぶもの」。特別な日に食べるのでなく、普段から食事として食べてもらうことが理想です。ベーグルは冷凍保存できるので、多めに買って食べたいときに解凍できるのも便利なのだとか。

「ベーグルはもちろん、マフィンも同じように毎日食べられるものを目指しています。それぞれ生地のおいしさを大切にしているんです。カップケーキはありますが、意外とマフィンって日本人には馴染みが薄いのかもしれません。ただ、海外では朝食に食べるほどポピュラーですよね。おやつではなく、食事として身近にあるものをつくっていきたいんです」

毎日食べるものだからこそ、なるべく余計なものを入れたくない。そこでOvenのベーグルは、卵や乳、バターを使用せず、ヘルシーに仕上げているのがポイント。北海道産の小麦「キタノカオリ」を使用し、天然酵母でゆっくりと発酵させて焼き上げます。

マフィンも同様に、北海道産バター(よつ葉バター)やきび砂糖などを使用し、やさしいあじわいに。お子さまから大人の方まで安心して食べられるよう、素材選びを大切にしています。

ベーグルはプレーンをはじめ、オニオン、シナモンレーズン、ブルーベリー、全粒粉などさまざまな味が楽しめます。ベーグルと相性の良い素材を組み合わせたベーグルサンドも評判。最近はあんこやクリームチーズなどの具材を生地で包んで焼いたものが人気になっています。マフィンはフルーツやナッツ、キャラメルやチョコレートなどをふんだんに使用。2月中はバレンタインの時期に合わせて、クーベルチュールチョコの生地にホワイトチョコとスライスアーモンドをトッピングした「ブラウニーマフィン」が登場しました。

見ているだけでもかわいらしいメニューだけに、近隣の学生さんが訪れることも少なくないですが、家族連れで来店される場合も多いのだとか。

「地元の方に愛されるというのはやはりうれしいですよね。よく『どんなお店にしたいのか』と聞かれますが、やっぱりちょっとわくわくするような場所にしたいんです。お客様がうちのベーグルやマフィンを食卓に並べてちょっと気分が上がるような」

「金沢文庫のことも好きなんです」と言う店主。自分の好きな場所で、好きなメニューを提供したい。その思いで、日々こだわりを詰め込んだベーグルとマフィンを焼き上げています。

Oven

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